スポーツ車は本当に維持費が高いのか? 【自動車保険編・対人賠償】

クルマと長く付き合うために、出来るだけ分かりやすく維持費の説明をしました。

スポーツ車を20才以下の人が持つとき、自動車保険は恐ろしい保険料になります。
最低限の知識を持って、クルマと付き合ってくださいね。

今日は、人にケガをさせてしまった時の保険です。

☆ 対人賠償
自賠責保険編で説明しているように、自賠責保険の契約では事故に遭った時、事故を起こした時の補償としてはまったく足りません。

自賠責保険としての賠償(他人に与えた損害を償うこと)では、現在の実情と比べると半分かそれ以下です。クルマの安全性が上がって死亡事故が減った現在では、特にケガの補償が不足しているように感じます。

自賠責保険の項にありますが、ケガの補償(ケガ、慰謝料、休業損害の合計)は150万円です。
150万円なんて、少し病院に通えばすぐにかかってしまう金額。

対人・対物賠償は、自動車保険では最低限必要なものと考えてください。

対人賠償の補償金額は、基本的に無制限が一般的です。
無制限とは、認められればいくらでも支払うという事で、だれでも求めた金額をもらえる訳ではありません。

死んでしまった時の保険金額を決めるのは、その人の年収や家庭環境などを考慮した計算式があり、それを元に算出されます。

ちなみに、30代半ば奥さんと子供2人(小学生くらい)の一般的なサラリーマン家庭では、死亡保険金はだいたい6~7千万円です。

対人賠償は無制限に入ってくださいね、保険料は5千万円でも無制限でもたいして変わりませんから。

ぶつかるときに相手が医者か、社長か、サラリーマンかは分かりませんので。

具体的な金額は、1,000万円単位からあります。

ただ、5,000万円でも1億円でも、無制限でも年間保険料は1,000円程度しか変わらないので、無制限にしておくのがいいです。

ポイント

自動車保険の対人賠償は、何も考えずに【無制限】です。

本文中にも書きましたが、ぶつかる相手を選ぶことはできませんよね。
もしかしたら社長かもしれないし、お医者さんかもしれません。

相手の年収、家族構成(子供が何人で、二十歳まで何年あるか、など)を元に賠償金額が決まります。

判決で【1億円】と言われたら、人生終わりますよね。

そうでなくても交通事故で人を殺したら、一生その事実を背負っていかなければなりません。たとえ過失(どちらがどれだけ悪いか)が半分だったとしても、残された家族からは許してもらえないでしょう。

お金は万能ではないですが、せめて十分な賠償をしてあげるのが、生き残った側の最低レベルの誠意ではないでしょうか?

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